綱島の桃の現在
唯一の桃農家、池谷家
収穫した桃を一般に販売している桃農家は現在わずか一軒。綱島の桃の歴史を開いた池谷家だ。(
桃の歴史
参照) 綱島街道「綱島駅前」の信号を、駅とは逆の方向に入ってすぐに、約430坪の畑があり、毎年約7000個の桃を生産している。 「かめむしなど、桃は害虫に弱い。でも人の口に入るもの、しかも薄い皮だけで覆われているだけの果物だから、農薬はできるだけ使わず虫除けための袋がけなど、手間のかかる生産方式をあえて続けています。」とご主人の池谷光朗さん。6、7月の2ヶ月は、ほとんど桃にかかりっきりになるのだそうだ。 収穫した桃は、市場には出さず、同家で経営するゴルフ練習場「ピーチゴルフ」で販売される。例年、販売整理券の発行に合わせて朝から行列が出来、瞬く間に完売されていく。
池谷氏の桃畑(3月中旬、ちょうど花が咲いているところ)
綱島の桃の会
港北みりょく発見団のメンバーを中心とした市民グループ「綱島の桃の会」で、ラジウム温泉「東京園」の裏庭を借り、10本の桃の木を育てている。果実としての桃の収穫はもちろん、6月の剪定でもぎ取った小さな桃の実も、ジャムやケーキなどに活用し、無駄を出さない活用をしている。
その他の個人宅の桃
桃農家としての栽培や出荷はやめ、自宅や知人に配るために小規模に桃を栽培しているお宅が数件ある。近々、状況を取材し掲出したい。
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